待ちに待った、新米の季節がやってきました。新鮮なお米をふっくらと炊き上げたご飯は格別ですね。保存のポイントや新米をもっとおいしく味わうための炊飯のこつを、お米のプロに聞きました。
取材協力/藤本米穀店
「新米」といえるのはいつまで?
「新米」とは秋に収穫したコメをその年の12月31日までに精米・袋詰めしたもの。山陰両県では9月中旬ごろから本格的に出回ります。若い米は細胞壁がやわらかいため、炊飯後の口当たりもやわらかく、みずみずしいのが特長です。新米の中でも9~10月に精米されたものは特にうまみが強く、香りも高いといいます。
食感や味わいは銘柄や産地によってさまざま。産地の違いや生産者の工夫にも思いを巡らせながら食べ比べをすると、楽しいですね。
3週間で食べきれる量が購入の目安

コメの風味や味わいを保つため、適切に保存・管理することが重要です。家庭では乾燥を防ぐための密封容器や密封できるビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室など15度以下の冷暗所で保存する方法がありますが、扉を開け閉めするなどして温度を一定に保ちにくいのが難点です。
そのため、「長く置いておこうとしない」ことも大切なポイントです。精米日を確認し、精米から3週間以内に食べきるのがベストだそう。期間内に食べ終えるのであれば、常温での保存もOKです。
玄米も常温保存できますが、時間が経つと風味が落ちるほか、ぬか層に油分が含まれているため傷みやすく、長期間の保存には注意が必要です。年間を通じて15度以下、湿度60%の環境で保管できると安心です。
おいしく炊くポイントは?

まずは正確に計量しましょう。炊飯器が5合炊きなら3合にするなど、コメの量は炊飯器の容量の6~7割に抑えます。
洗米時は力の入れ過ぎに要注意。初めにたっぷりの水で表面をさっと2回ほど洗って、水を捨てます。テニスボールを握るような手の形で30~40回かき混ぜるように洗い、水を注いで流すのを2~3回繰り返します。洗いすぎるとうまみが落ちてしまうので、水が透明になるまで洗う必要はありません。
次に、冷たい水に2時間ほどつけてコメの中心までしっかり水を吸わせます。急ぐ場合は夏場30分、冬場1時間が目安。IH炊飯器は炊飯コースに浸水時間が含まれているものもあるので、説明書を確認して時間を調整します。
「新米は水を少なめにして炊く」と聞いたことがあるかもしれませんが、お米に含まれる水分量が多いわけではありませんので、まずは炊飯器の目盛り通りに水を入れて炊いてください。柔らかく感じるようであれば、2回目からお好みの炊き加減になるよう水分を調整してください。
蒸らしを終えたらすぐにふたを開けて、米粒をつぶさないように注意しながら切るようにほぐします。しゃもじで十字に区切り、四つのエリアをそれぞれひっくり返すと、全体をほぐしやすいです。
味付け海苔など、ご飯のお供を好みで用意すれば新米を味わう準備は万端。お腹をしっかりすかせて、炊き立てを堪能しましょう!
2026年10月1日現在