大正11年創業、“三たて”にこだわる専門店
鮮魚・仕出し店として1922(大正11)年に創業し、1958(昭和33)年にそば専門店を開店。
大正時代は料理屋のほか宿の役割も担っており、初代が従業員や宿泊客らに振る舞ったそばが人気を呼んだのがルーツだ。
本物のおいしさを追求する中、現在では製粉から製麺まで一貫して自社で行い、「挽きたて・打ちたて・ゆでたて」の三たてにこだわって提供している。
代表格は「舞茸天ぷらそば」

地元飯南町の契約農家が育てたものを中心に、国産原料を厳選して使用し、琴引山の地下水で打ったそばと、初代から製法を受け継ぐ濃厚なつゆがファンの心をつかむ。
店の代名詞ともいえる一品が、自慢の舞茸天ぷらが付いた割子メニュー(写真は舞茸天ぷら割子1,700円)だ。
専用の天ぷら粉を使い、つゆを含むことを想定して専門店よりもやや厚めの衣でカラリと揚げられているのが特長。
これが、コシの強い田舎風のそば、いりこや昆布の濃厚なうまみを引き出したやや濃いめのつゆと抜群に合う。
割子以外の舞茸天ぷらメニューや、穴子天や天丼など天ぷらそのものにフォーカスしたメニューもあり、何度でも足を運ぶ理由となっている。
伝統の味をモダンな店舗とカジュアルなスタイルで

兵庫県や岡山県にも出店し、現在は本店を含む直営店8店舗にフランチャイズ2店舗を加え、10店舗を数える。
時流の中にあって伝統の味を守りつつ、出雲縁結び空港店、松江駅前テルサ店などモダンな雰囲気を感じさせる店も展開。
2026年4月にオープンした島根観光物産館内の店舗では初めてセルフ形式を採用し、本格的なそばをよりカジュアルに楽しめる。
島根名物の“入り口”として

店舗で親しまれる味を家庭でも手軽に作ってもらえたらと、熱に弱いそばの風味を損なわない非加熱処理の生・半生を持ち帰り商品として開発し、お土産ニーズに応える。
「三大そばの一つに数えられる出雲そばを、全国にもっと知ってもらいたい。その入り口になれれば」との言葉どおり、観光客はもちろん地域に向けても “名物にうまいものあり”を謳(うた)う。
店舗情報
| 店舗名 | 奥出雲そば処 一福 |
|---|---|
| 住所 | 飯石郡飯南町佐見977(本店) |
| 営業時間 | 10:30~17:30(L.O.17:00) 土・日・祝日10:30〜18:30(L.O.18:00) |
| 定休日 | 月曜日(祝日の場合は変動あり) |
| 電話 | 0854-72-0277 |
| HP | https://www.ippuku.co.jp/ |
| https://www.instagram.com/ippuku_soba/ |
2026年5月14日現在