サステナビリティに対するトップの思い

代表取締役頭取 吉川 浩

サステナビリティ経営を実践し、グループ一体で持続可能な地域社会の発展に努めてまいります。

2025年9月

取締役頭取

吉川 浩

地域の皆様とともに脱炭素社会の実現を目指す

近年、地球環境の変化によって、世界的な気温上昇がますます進み、台風や豪雨による大規模な災害が頻発し、自然環境や貴重な生態系も失われつつあります。その影響は、エネルギー価格の上昇、安定的な食料供給の懸念など、私たちの生活の身近な問題として顕在化しています。気候変動対応は世界共通の課題ですが、それぞれの地域で行政や企業、個人が連携し、協力しながら、取り組みを進めていく必要があります。当行グループでは、この気候変動対応の重要性を認識し、「地域の課題は地域で解決する」という考え方のもと、地域の皆様とともに取り組んできました。最近では、環境省の「脱炭素先行地域」に採択された山陰両県の4事業に参画し、地域の自治体や民間企業とともに、地域脱炭素に向けた取り組みを進めております。具体的には、グループ会社のごうぎんエナジー㈱が、荒廃農地や住宅団地へ太陽光発電パネルを設置し、PPA事業を通じて、地域の皆様へ地球環境に優しい電力の供給などを進めています。今後も地域の皆様と連携し、お客様へファイナンスやソリューションを提供することによって、地域脱炭素の取り組みを着実に進めていきます。

地域の課題解決を担う人材を育成

当行グループが、地域でビジネスを展開できている背景には、自然環境、社会インフラ、地域の人々とのつながりなど有形無形の地域資源の存在があります。そして、地域の企業や個人が豊かさや成長を実感できるサービスを提供することが、当行グループの持続的な成長の原動力と考えています。一方で、お客様の課題は多様化し、複雑さを増しており、その解決は容易ではありません。そのため、お客様の課題を共有するための対話を重ね、課題解決に必要なコンサルティングスキルの向上に向けた人材育成を進めています。従業員へは質の高い成長機会を提供し、専門スキルの習得や新たな業務にチャレンジするためのリスキリングにも力を入れています。また、女性の活躍を促進し、ダイバーシティを進めることで、新たなビジネスへの挑戦、社会変化に柔軟に対応できる組織を目指していきます。

サステナビリティ経営の推進

当行は、「地域の持続的な成長なくして、当行の持続的成長はない」という認識のもと、環境・社会課題の解決と、経営戦略を一体ととらえ、価値創造およびステークホルダーの皆様の負託にお応えしてまいります。今後もサステナビリティ経営を実践し、グループ一体で持続可能な地域社会の発展に努めてまいります。
皆様には、今後ともより一層のご支援・ご愛顧を賜りますよう、心からお願い申し上げます。