サステナビリティに対するトップの思い
サステナビリティ経営を実践し、グループ一体で持続可能な地域社会の発展に努めてまいります。
地域のサステナビリティは経営の最重要課題
私たち地方銀行が地域でビジネスを展開している背景には、自然環境、社会インフラ、地域の人とのつながりなど、有形無形の地域資源の存在があります。そのため、地域のサステナビリティを高めることは、当行が地域とともに成長するためには必要不可欠で、経営の最重要課題と捉えています。そして、よりよい地域社会に貢献するため、2024年度からスタートした中期経営計画では、社会へプラスのインパクトを与え、地域のサステナビリティを高める目標も新たに設定しました。
豊かな自然を守り、脱炭素社会へ移行していくために
特に、自然環境の保全や気候変動対応はグローバルな課題であるとともに、それぞれの地域でも企業や個々人が意識を高め、具体的な行動を進めていくことが必要です。当行ではカーボンニュートラルに向け、グループの温室効果ガス排出量の削減目標を設定し、長期的に取り組みを進めています。また、かけがえのない地域の自然を守り、次世代に伝えていくため、行職員による森林保全、海岸清掃、宍道湖の水質保全などの活動を長年続けています。地域のお客様に対しては、脱炭素社会に向けた対応として、セミナーなどによる情報提供や再生可能エネルギー導入の提案など、さまざまなコンサルティングサービスでその活動を積極的に応援しています。また、カーボンクレジットの販売仲介を通じて、お客様のESG経営のサポートと地域の森林資源の保全に貢献していきたいと考えています。
地域社会とのつながりを深め、成長を実感できるために
地域社会が豊かさや成長を実感できるためには、企業の付加価値向上や持続的な成長も必要です。私たちは、お取引先とのコミュニケーションを通じ、事業内容や経営課題の理解を深め、コンサルティングやファイナンスを提供することによって、事業の成長をサポートしています。当行グループが多くの営業拠点を置く山陰地方は、全国に先駆け人口減少が進み、経済規模も小さいため、地域で解決すべき課題が山積しています。これら地域共通の課題解決のため、行政や地域企業との連携を深め、地域一体となり地域のサステナビリティ、持続的成長に向けた取り組みを進めていきます。個人のライフプランに目を向けますと、人生100年時代を迎え、長期的な資産形成の重要性が高まっています。ただし、資産の運用には、金融や経済の正しい知識に基づいた判断力を身に付けることが必要です。そのため、地域の学校や職場に対する金融経済教育の取り組みを強化しています。そして、ライフステージに応じた資産運用やローンのサービ スを充実させ、お客様の豊かな生活の実現にも貢献したいと考えています。
多様な人材が活躍できる組織
当行が地域のお客様によりよいサービスを提供し、地域のサステナビリティへ貢献するため、多様な人材が能力を発揮できる環境を整備し、経営戦略と連動した人的資本戦略を進めています。行職員へは質の高い成長機会を提供し、新たな業務にチャレンジするためのリスキリングにも力を入れています。また、女性の活躍を促進し、専門スキルを持つ人材を育成し、ダイバーシティを進めることで、新たなビジネスへの挑戦、社会変化に柔軟に対応できる組織を目指していきます。また、取締役会の女性割合を高め、外国の方を社外取締役に迎えるなど、経営陣からダイバーシティを進めています。人材の多様化が進むなか、組織の目指す方向を共有するため、当行グループが大切にする価値観「GOGIN Five Values」を定めました。これからも、従業員同士がお互いを尊重し、上司や同僚に提案や相談をしやすい、風通しのよい企業文化をさらに進めていきます。
サステナビリティ経営の推進
当行は、「地域の持続的な成長なくして、当行の持続的成長はない」という認識のもと、環境・社会課題の解決と、経営戦略を一体と捉え、価値創造およびステークホルダーの皆様への負託にお応えしてまいります。今後もサステナビリティ経営を実践し、グループ一体で持続可能な地域社会の発展に努めてまいります。皆様には、今後ともより一層のご支援・ご愛顧を賜りますよう、心からお願い申し上げます。