山陰合同銀行

My Life is... #52

#52 株式会社さんびる 糸賀司さん

#52 株式会社さんびる 糸賀司さん

地域の人の役に立つ仕事を求めて

  • ─ さんびるに入ったきっかけを教えてください。

     出雲市で生まれ育ち、東京の大学へ進学しました。都会に憧れていましたが、就職を考えたときに「一生、満員電車での通勤は厳しいな…」と思い、地元に帰ることにしました。
     「さんびる」との出会いは就職説明会でした。当時は山陰ビルメンテナンスという社名で、名の通り、建物の清掃や管理をメインに行っていました。自分の中で仕事をするに当たり「誰かの役に立つことがしたい!」と考えていたので、ビルの清掃やメンテナンスを行うことで地域の皆さんに喜んでいただけるのなら、とてもやりがいがある仕事だと思いました。そこで、さんびるの入社試験を受け就職しました。

    ─ 仕事の内容を教えてください。

     入社して17年目になります。最初は現場の営業や社員の管理、ビルの指定管理を行うために山口県に転勤もしました。そして6年前、本社ビルの新築に伴い、2階フロアで行う新事業の責任者となりました。“地域で必要となる会社になる!”というコンセプトのもとに、新本社ビルを地域の皆さんに利用してもらい、このビルを地域の拠点にしたいと考えました。その事業が「さんびるアカデミー」です。
     さんびるアカデミーは「健康塾」と「学童塾」があります。健康塾は文化教室です。ヨガや筆ペン教室など、日中と夜に開催しています。夕方は小学生の子どもたちを対象とした学童を行っています。
     現在、健康塾は延べ600人を超える地域の皆さんに活用していただき、学童塾は70名の子どもたちが放課後に集っています。皆さんのニーズに応え、喜んでいただけるような事業となりました。

大人にも子供にも好奇心が大切!

  • ─ 心がけていることは何ですか?

     まだ他の人がやってないことや、自分でイイな!と思ったことはすぐに実行することです。学童塾の事業内容では、山陰の民間学童塾では珍しい「塾」を取り入れました。働いている保護者の方は子どもたちの送迎が難しいために塾に通わせることができません。そのニーズに応えたいと考え、習字や英会話、キッズカンフーや卓球が習えるカリキュラムをつくりました。
     ほか、自社バスがあるので子どもたちが歩いて来られない距離の3校へ迎えに行っています。また、春休みや夏休みは週に2回、外部の体育館で運動をしたり、冬はスケートをしたり、宍道湖自然館ゴビウスへ行き魚の観察をしたり、ものづくり体験、座禅、茶道…など、たのしいバスツアー企画を盛り込んでいます。
     子どもたちの可能性は無限です。興味がなかったものでも、環境を与えれば、芽が出たり目が輝く子どもがたくさんいます。絵が苦手な子でも頑張って描いたら絵画コンクールに入賞することもありました。学童塾はお菓子を食べて宿題をして遊びの場であることと同時に、子どもの好奇心をかきたてる環境づくりも行っています。

    ─ 会社の良いところを教えてください。

     自分がさんびるアカデミー事業の立ち上げ責任者となったのは、若干30歳の頃。若輩者でも責任ある仕事を任せてもらえたことは、ありがたいことです。その経験があったからこそ「やればなんとかなる!」という精神もついてきました。
     若い人にチャレンジをさせるということに関連しますが、毎年、新卒を採用しています。仕事はやはり「人」とのつながりです。地域に必要とされる会社であるならば、地域の人を雇用することはとても良いことだと思います。学童塾の子どもたちも、将来入社してくれたらいいですね。
     また、永年勤続旅行があります。自分が勤続年数10年のときは沖縄へ行きました。同期の仲間と仕事以外の空間を一緒に過ごせて、楽しい思い出となりました。


  • 学童塾の配布物や各種業務連絡をパソコンで確認

  • 事務室内のホワイトボードで一日の予定を確認

  • 自社バスに乗りこみ、通ってくるお子さんたちを学校までお迎えに出発!

コツコツと歩み、経験を積めば大きな事業となる!

  • ─ 趣味は何ですか?

     読書です。しかし最近は時間がとれず、子どもが寝る前に絵本の読み聞かせをしているくらいです(笑)。
     これは仕事と関連しているのですが、休日は学童塾のイベント企画の場所も考えながら、3人の子どもたちを連れて、いろいろな施設巡りをしています。最近は出雲科学館へ行きました。べっこう飴づくりをして、自分も童心にかえったように子どもたちと楽しく過ごしました。
     また2番目の男の子が恐竜が好きで、よく「なんで?どうして?」質問攻めにあいます。それに答えられるように、インターネットではなく、恐竜図鑑や本を読んで勉強しています!

    ─ 将来のビジョンを教えてください。

     さんびるアカデミーを事業として少しずつ広げていきたいです。まず、学童塾を松江の橋北地区へ進出したいですし、企業内学童も行っていきたいです。現在、島根大学医学部の職員関係者さんのお子さんをメインに建物を借りて学童塾をつくりました。これまでのノウハウを生かして、他の地区でもさんびるアカデミーの和を広げていきたいです。
     プライベートでは、大学のときに出雲大社の宇豆柱の発掘のバイトが楽しかったので、定年したら、遺跡の発掘をしながらのんびり暮らしたいです。


  • 趣味の読書も子どもと楽しめる内容になりました。

  • 子どもと川の生き物観察。わからない生き物は宍道湖自然館で調べます。

  • 休日には子どもたちと自宅の庭で燻製作りも楽しみます。

  • 株式会社さんびる さんびるアカデミー学童塾

    設立40周年を迎えた弊社は、地域のみなさまに支えられ、ビルメンテナンス業を中心に、公共施設の指定管理、健康福祉事業、卓球塾、学童塾、フード事業など多角的に事業展開をしています。
    学童塾は地域で働く方たちのサポートや、お預かりしているお子さんたちが楽しく様々な体験ができる場として展開しています。毎日の学習のサポートや長期休みのイベントもいろいろ展開し、関わるすべての方々にサービスを通して元気と笑顔をお届けしています。