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My Life is... #46

#46 恥をかく! 総務部秘書広報課シティプロモーション推進室 末次俊明さん

#46 恥をかく! 総務部秘書広報課シティプロモーション推進室 末次俊明さん

地元の盛り上げに貢献したい!

  • ─ 米子市役所に入ったきっかけは?

     実家が以前、皆生温泉で旅館を営んでいたので、冬の寒中水泳や夏に皆生を出発点に開かれる「全日本トライアスロン皆生大会」など、年間を通じて地域の皆さんといろいろなイベントや大会に関わっていました。自分のまちを盛り上げる取り組みに参加して、大勢の方と関わるのが楽しくて、高校卒業後は京都市内にある大学に進学して関西で営業職に就いていましたが、Uターンして、地元の盛り上げに貢献したいと平成26年に米子市役所に入りました。

    ─ 仕事内容を教えてください。

     入庁して最初は経済部観光課に配属となり、トライアスロンの医療部担当になりました。その1年目に水泳の競技中に事故が起こってしまい、もう二度とそのような事故を起こさないために、トライアスロンに関わる医師や看護師、消防士の皆さんに「どうしたら安全な大会運営ができますか」と必死に聞いて回りました。そして、その翌年には安全対策連絡会が設置され、安全に大会が運営できる体制づくりを推進することができました。それからは大きな事故なく大会を開催することができています。
     トライアスロンを担当した後は、伯耆国「大山開山1300年祭」の担当を任され、大山に関わる鳥取県西部の自治体の皆さんや地域の民間事業者の皆さんと連携して、開山1300年に向けてどう地域を盛り上げていくか、イベントやPR方法などを考えてきました。そして今年4月に、本年度から新設された秘書広報課の「シティプロモーション推進室」に異動になりました。
     シティプロモーション推進室では、こちらから一方的に情報発信を行う従来の広報とは異なり、情報の背景にあるストーリーから発信して、より深く知ってもらうことで、観光や移住、ふるさと納税、まちづくりなど、さまざまな形で米子市に関わってくれる人を全国に増やしていこうと取り組んでいます。経済部観光課にいる時に準備してきた大山開山1300年祭がいよいよ始まるという時に異動になりましたが、今度は発信する側として、祭の盛り上げに携わっています。

失敗を恐れず何でもやる!

  • ─ 仕事で心がけていることは何ですか?

     私はまだ役所経験が少なく、頭が切れるタイプでもありません。なので、与えられた仕事は即やる。チャレンジできることがあれば飛びつく。何もなければ自分で企画して実行する。成功するかもしれないし、失敗するかもしれない、だけど、そんなことは恐れずにとにかく「何でもやる」ことを心がけています。
     そう思えるようになったのは、最初の上司のお陰でもあります。その上司はとても厳しい方で、入庁したてで仕事のやり方が全く分からなかった私に「どんな企画でもいいから持ってこい」と発破をかけてくれました。その代わり、至らない企画を出すと、内容の手直しから仕事に向かう姿勢まで、徹底的に指導を受けて、自分の不甲斐なさに毎日泣いて帰っていたほどです。しかし、未熟な新人に本気で向き合ってくださったことに感謝していますし、その上司の指導のお陰で私も少しは成長できました。
     その経験があるからこそ「恥をかくこと」が全く怖くなくなり、今では「どれだけ恥をかけるか」が人の成長の肝だと思えるようになりました。恥をかくのは一人ではできません。人と接して話すことで初めて恥をかけます。シティプロモーション推進室の取り組みでは、庁内、庁外問わず、さまざまな職種の方々にお話を聞いております。「アドバイスをください」とお願いして回ることで、市内にも「こんなに面白いことがあったのか」という未発掘のPR素材があったりするので、それらをつなげて、今、形にしているところです。
     その一つとして、国指定跡の米子城跡をランドマークに、市民が自分たちのまちに誇りを持って、観光面からももっと注目してもらえるような取り組みを進めています。また、ふるさと納税で米子市に寄付してくださった皆さんと、さらに深く関われるような仕組みづくりも考え中です。

    ─ 米子市役所のいいところを教えてください。

     現米子市長の伊木隆司市長は職員の熱意を汲んでくださる方で、その姿勢は職員にも伝わっており、やる気も上がってきています。職員の提案に的確な指示を出し、決断力と行動力を持ってスピード感のある市政が行われています。
     また、残業が少なく、休暇が取得しやすい環境で、夏季休暇や介護休暇などのさまざまな制度が用意されており、最近では育児休暇を取る男性職員も増えてきました。いつか私も子どもが産まれたら、育児休暇を取得したいと考えています。


  • 職場で資料作成

  • 上司との打合せ風景

  • 米子城 魅せる!プロジェクトのパネル

憧れの上司に追い付きたい

  • ─ プライベートのことを教えてください。

     現在は妻と米子市内のアパートに暮らしていますが、今年12月に新居が完成する予定です。まだ20代ですが、高齢になった時に階段をのぼるのは辛くなると思って平屋にしました。中庭を囲むようにしたコの字型の造りで、大きな窓から庭を見ながらゆったりくつろげる構造です。妻は、キッチンを自分の使い勝手のいいように、棚や食器洗浄機の位置やそれぞれの機器の機能にとてもこだわっていました。年越しは新居でできると夫婦で楽しみにしています。
     大学時代にサッカーをしていましたが、社会人になってからは仲間を集めたり、場所を確保するのが難しくてできていませんでした。そこで、一人でできる趣味としてサイクリングと釣りを始めました。自転車は「GIANT」というメーカーのロードバイクを昨年買って、休日の早朝のまだ暗いうちから走りに出ています。皆生海岸沿いのサイクリングロードがお気に入りのコースで、日本海から昇る朝日を見ながら走るのは最高です。釣りは近郊の漁港でキスなどを釣っていましたが、最近はなかなか行けていません。

    ─ 将来の夢を教えてください。

     プライベートでは、自転車を通じてこれまで交流がなかった人と仲良くなったり、庁内にも自転車の愛好家が多かったりして、サイクリング仲間が増えました。その仲間たちとちょっと遠出して、ツーリングの旅に出掛けたいです。
     仕事では、市役所勤務の場合、「所属組織への貢献」=「市民の生活満足度向上」に直結すると思っています。市外の方には、新しい形の情報発信で、移住定住、観光、買い物、起業、就職などの選択肢のテーブルに上がるまちにしたいです。
     私が進学で京都に引っ越した時、水道水の違いにまず驚きました。地元から送ってもらった米を京都の水道水で炊いてもおいしくないんです。それだけ地元の水はおいしかったんだなと実感しました。米子市にずっと住んでいると、なかなか「米子の良さ」を明文化して語れる人は少ないように思いますが、市内に皆生温泉があって、すぐそばに日本海があって、車で30分ほどで名峰・大山へ行ける。水も食べ物もおいしいし、交通の便もいい。こんなにコンパクトにいろいろなものがそろっているまちは全国でも貴重だと思います。市内の方に向けて「あなた方が住んでいるまちはこんなに魅力的なんですよ」と伝えていくことで郷土愛を醸成し、一度、市外に出られた方も「もう一度帰ってきたい」と思えるまちにしたいですね。
     そして、市役所内外の方との交流をもっと広げていって、「米子にあんたがおってくれて良かった」と言われるような人間になりたいです。まだまだ修業が足りませんが、最初に厳しく鍛えてくれた上司も含めて、「この人にはかなわん」と思うようなすごい仕事をこなしている上司たちに、いつか追い付きたいですね。


  • サイクリングを仲間と楽しんでます。

  • 開山1300年を迎えた大山に登頂しました。

  • 祭りにも参加して地元を盛り上げています。

  • 米子市

    ○来てごしない!「広域観光の拠点都市」
    海に湯が湧く美人の湯「皆生(かいけ)温泉」、海を臨む天空の城「米子城跡」や風情を感じさせる城下町、古代ロマンあふれる淀江エリア…山陰のド真ん中に位置する米子市を拠点に、ぜひこの圏域まで遊びに来てください。
    ○住んでごしない!「暮らしやすさ日本一!」
    大山・中海・日本海などの豊かな自然環境、陸・海・空路の便利なアクセス環境、充実した医療・介護環境などから、平成28年に「暮らしやすさ日本一」との評価をいただいています。
    その他にも、「ふるさと納税」「米子がいな祭」「トライアスロン」…など、知っていただきたい魅力がいっぱい。ソーシャルメディアでも情報発信中なので、気になる方はぜひ「米子市」で検索をしてみてください。
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