山陰合同銀行

My Life is... #45

#44 志 鳥取県 総務部行財政改革局人事企画課人材活用担当係長 吉村和洋さん

#44 志 鳥取県 総務部行財政改革局人事企画課人材活用担当係長 吉村和洋さん

広い視野でふるさとの役に立ちたい!

  • ─ 鳥取県庁に入ったきっかけは?

     鳥取県庁のすぐ近くに実家があり、生まれてから高校卒業まで県庁の周りで過ごしてきました。仙台市にある大学に進学して初めて県外に出ましたが、それまで当たり前だった鳥取が、自然豊かで食べ物もおいしく、ストレスなく過ごせる、とても暮らしやすい場所だとあらためて気付きました。仙台市もとてもいいところでしたが、やはり自分がこれからずっと暮らすなら鳥取県がいいと思い、地元で就職することを決めました。
     大学が法学部で公務員を目指す友達が多かったこともあり、自然と公務員を志望するようになりました。そして、広い視野でふるさとの役に立ちたいと思い鳥取県の採用試験を受けました。

    ─ 仕事内容を教えてください。

     鳥取県の職員になるまでは、公務員がどのような仕事をしているのか漠然としたイメージしかありませんでしたが、実際に働いてみて、とても幅広い仕事をしているんだと驚きました。最初に配属になった労働委員会では、事務局として県内企業などでの労働関係の公正な調整を図る仕事を担当しましたが、雇用主と労働者の両者の声を聞く機会を得て、県民の皆さんが働かれている状況を間近で勉強することができました。
     その後、総務部総務課で県庁内に図書館をつくる事業を担当。次に人事企画課へ異動し、業務チャレンジ制度を利用する機会を得て経済産業省へ出向しました。経産省では国の仕事に携わって、海外も含めたグローバルな視点を養うことができました。そして鳥取に帰ってきて商工労働部で企業立地を担当して、また人事企画課に戻ってきました。
     現在は、人事異動や職員の人事管理を担当しています。仕事をする上で一番の財産は「人」だと思っています。私は直接、県民の皆さんと触れ合う仕事ではありませんが、縁の下の力持ちとして、職員一人ひとりがやりがいを持って仕事に打ち込める環境を整えることが、県の財産である「人」を大事にすることだと思っていますし、それぞれの職員が接する県民の皆さんの支えにもなっているという気持ちで、日々、仕事に励んでいます。

幅広い分野にチャレンジして自分の可能性を伸ばす

  • ─ 仕事で心がけていることは何ですか?

     人事企画課は、人事異動や給与、職員研修など、担当する内容によってセクションが分かれていますが、それぞれの業務がつながっているのでチームワークが非常に大事になってきます。チームワークを育むために、毎年秋に職員の家族も交えてバーベキューをしたり、休憩時間は雑談して和気あいあいと過ごしたりと、日ごろから職員間のコミュニケーションを大切にするようにしています。
     以前、人事課に配属になった時の上司に「『志』を持って仕事しなさい」と教えてもらいました。その言葉を胸に刻んで、今は自分が係長となり指導する立場となりましたが、何でも自分が関わるのではなく、基本はそれぞれに仕事を任せ、それに対してアドバイスをするようにして、個々の能力を信じて伸ばすよう心掛けています。

    ─ 県庁の良いところを教えてください。

     鳥取県では「子育て王国」を掲げ、県全体で子育て支援に取り組んでいます。私も娘が2人いますが、子どもを育てるには、自然が豊かで子どもが遊べる施設もたくさんあり、非常にいい地域だと感じています。男性の育児参加も推進していて、県職員は子どもが生まれたらすぐに5日間の休みが取れ、男性も含めて全職員が「育児計画書」を上司とつくり、自分がいつどのくらいの期間育児休業を取るなどして、どのように育児に関わっていくのかを計画立てます。このような取り組みから、男性職員の育児休業取得者も増えてきました。
     また、私が経産省に出向したように、挑戦してみたいと思う人は、県外や国外へも派遣職員として手を挙げることができます。県庁の仕事はとても幅広いので、私自身も今後、今までやったことのない分野にもチャレンジしてみたいという気持ちがあります。そうやって職員の希望を聞きながら、いろいろな分野を経験して適性を図れるのも、県庁の仕事のいいところだと思います。

豊かな鳥取県でずっと暮らしていきたい

  • ─ プライベートのことを教えてください。

     4歳と2歳の娘がいるので、家の中はいつも大騒ぎですね(笑)。長女が生まれる時に実家の隣に家を建てました。以前はマンションで生活していましたが、実家との間にある庭で娘たちが土に触れたり、水遊びではしゃいでいる姿を見ると、家を建てて良かったなと思います。仕事で忙しい時も、下の子が小さいころは子どもをお風呂に入れに一度帰ったりしていましたが、普段の子育ては基本、妻に任せることが多いですね。なので、週末は私が子ども2人と遊びに出掛けて、平日にできない分、しっかり育児参加するようにしています。近くにある「わらべ館」や「鳥取砂丘こどもの国」の年間パスポートを持っていて、よく利用しています。
     地域のバドミントンサークルにも入って、週1~2回練習しています。春と秋に県東部地区のリーグ戦があり、今は秋に向けて練習中。職場以外の交流を持っているとストレス発散にもなりますし、いろいろな方と知り合えて視野も広がります。スポーツ後のビールも格別で、よくチームの仲間と飲みに行っています。
     最近は家族で温泉に出かけるのが楽しみです。鳥取市内や鹿野町の温泉に行ったり、ちょっと足を伸ばして三朝温泉まで入りに行ったり。鳥取県内にはたくさんの温泉がわいています。地域によって泉質が違いますし、プールがある温泉施設もあるので、これから家族でいろいろ入りに行きたいですね。

    ─ 将来の夢を教えてください。

     鳥取県は全都道府県の中で最も人口の少ない県です。そして、今後さらに高齢化が進み、人口減少が加速すると思われます。そんな中で鳥取県が担う役割はますます大きくなっていきます。県職員として、移住定住の促進や雇用の場の創出など、鳥取県の元気づくりに全力で取り組み、この地に暮らしてみたい、ここで子育てしたいと思ってもらえるような鳥取県にしていきたいです。
     私自身も、これからもずっと鳥取で暮らしていきたい。自然が豊かで食べ物がおいしくて、星空がきれいな鳥取県を、そのまま未来に残していけたらと考えています。


  • 職員間のコミュニケーションを大切にしています

  • 娘たちのピアノ演奏

  • 職場でのバーベキュー

  • 鳥取県

    鳥取県では、都会にはない「豊かな自然」、「人と人との絆」などの強みがあり、県ではこの強みを活かすため、「響かせようトットリズム」を合い言葉に「鳥取県の元気づくり」を進めています。
    例えば、鳥取県が誇る日本一の星空の美しさを観光や産業の資源、子ども達の夢を育む学習の素材などに活用し、鳥取県の新しい未来を拓く取組みを展開するため、「星空保全条例」を設けて「星取県」を推進するなど、鳥取の元気づくりに向け、職員一丸となって全力で取り組んでいきます。
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