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My Life is... #37

#37 毎日を楽しく一生懸命生きること 医療法人社団尾﨑病院 域連携室・居宅介護支援事業所長 隅友裕

#37 毎日を楽しく一生懸命生きること 医療法人社団尾﨑病院 域連携室・居宅介護支援事業所長 隅友裕

充実した生活や不安のない退院のために

  • ─ 現在の職場に入られたきっかけは?
      高校卒業時は、まだ特にやりたいことがみつからず、親から「こういう学校があるから行ってみんか」とすすめられ、鳥取市内の社会福祉専門学校に入学しました。
     学生時代に介護施設や病院でボランティアを体験する中で、尾﨑病院は介護サービスも充実していますし、併せて医療面もしっかりと勉強できるので、いろいろな経験ができる場所だと思い、平成14年に入職しました。

    ─ 仕事内容を教えてください。
     最初は介護スタッフとして患者さんの入浴や食事の介助などを行っていましたが、現在はケアマネ(ケアマネージャー)兼MSW(医療ソーシャルワーカー)として、ご利用者が充実した生活を送れるよう支援したり、入院中の患者さんが不安なく退院を迎えられるよう退院支援を主に行っています。
     専門学校時代に介護士の資格を取得し、現場で5年間の経験を経てケアマネの資格を取得しました。今はMSWの知識を深めるために、社会福祉士の資格取得に向けて勉強中です。

笑顔と丁寧な対応で信頼関係を構築

  • ─ 仕事で心がけていることは何ですか?
     治療中・入院中の患者さんや、居宅介護支援事業所のご利用者、そのご家族との対話の中で、「この人だったら相談したい」と思ってもらえる信頼関係が築けるよう、親しみやすい笑顔や、相手の話を真剣に聞く態度、丁寧な言葉遣いなどに気を付けています。
     ケアマネとしては足腰が不自由になって日常生活に困っている、などの地域の高齢者に対して、デイサービスやヘルパー、ボランティアの方など地域の皆さんと協力して施設のお風呂を利用できるようにしたり、生きがいを持って生活が送れるような体制づくりを支援しています。MSWとしては、院内で医師や看護師、リハビリスタッフなどと連携し、入院患者さんのスムーズな退院に向けて本人やご家族の心に寄り添って支援していきます。病院の中と外でさまざまな人と関わり、“チーム”で支える『地域医療』の大切さを実感しています。
     退院が近づいても自宅に戻るのが難しかったり、看護する側のご家族にもさまざまな事情があったりと、退院時にはいろいろな不安をお持ちの方がほとんどです。退院前に患者さんやご家族としっかり対話して、院内の医師や看護師、院外の福祉施設などの職員の皆さんと連絡を取り合って、患者さんとご家族が納得のいく形で退院を迎えられる対応ができた時に、「あなたのお陰で…」や「ありがとうございました」と言ってもらえると、ほっとするのと同時に本当に良かったなと思います。
  • ─ 病院の良いところを教えてください。
     たくさんありますが、まず、ワークライフバランスを推進しているところです。通常の産休・育休はもちろん、育休は1年半取得できますし、復帰後も時短勤務を選択できます。子どもの体調不良などを理由に休む際も理解のある職場で、子育て世代にとって仕事がしやすい環境が整っています。
     職員旅行も不定期ですが、いろいろな所に行きました。これまでに国外は韓国や台湾、国内は北海道から沖縄まで、1回にいろいろなコースが選べ、宿泊や日帰りなどの希望にも応じてもらえるので、毎回楽しみですね。
     それから、法人契約をしている市内のスポーツジムを職員は安価で利用できるのでうれしいですね。野球やランニングなどのクラブ活動も活発で、職員同士の仲が非常に良く、仕事でも連携を取りやすいです。

  • デスクワーク風景。ケアプランの作成や、サービス事業者との調整を行う。

  • スタッフとの打合せ風景。

  • 患者さんとの面談風景。

仕事でも家庭でも“一流”を目指す

  • ─ プライベートのことを教えてください。
     趣味はランニング、野球、ゴルフと体を動かすことが好きですね。特にランニングは、週2・3回、1回に10~20㎞走っています。年2回はフルマラソンに出場し、地域のマラソン大会にも同僚たちと参加しています。
     妻も尾﨑病院で介護福祉士として勤めていて、小学生と保育園の男の子がいます。共働きなので、私の実家から近い所に3年ほど前に家を建て、実家の両親の力も借りながら、にぎやかに生活しています。
     休日に出掛ける時は、帽子を欠かしません。そのせいか、帽子を知らずと集めていて、夏はハット、冬はニット帽と、似合うかどうか分からないですけど、取りあえずかぶっていますね(笑)。

    ─ 将来の夢を教えてください。
     親に進められるままに入った福祉の道ですが、今はとても両親に感謝しています。もし別の学校に進学していたら、きっとこの仕事には就いていませんでした。こんなにやりがいのある仕事と職場の仲間たちに出会えて、本当に幸せだと感じています。
     今後は、資格取得に励み、さらに経験を積んで、仕事でも家庭でも『一流』を目指したいです。一流とは、仕事では「この人がいるから一緒に働きたい」「あの人がいるからこの病院を利用したい」と思ってもらえるような“ブランド”となって、周りに人が自然と集まる人間になることです。家庭でも子どもたちに「こんな親父になりたい」と思ってもらいたいですね。自分が描く「考えがブレず、芯がある」一流像に向って、毎日楽しく一生懸命に生きていきたいです。

  • 社員旅行で神戸へ行った際の神戸牛鉄板焼きランチ。

  • 平成27年鳥取マラソンにて。

  • 愛用の帽子たち。

  • 医療法人社団尾﨑病院

    当院は、日本海や湖山池などが望める湖山地区にあります。
    鳥取砂丘コナン空港からも近く、【日本で一番空港に近い病院】として、ゲスト(県外からの)透析なども行っています。
    スタッフは290名近く働いており、中小規模病院の特徴を生かして皆が《顔の見える関係》を持ちながら和気あいあいと働いています。
    病院の役割としては、急性期病院や在宅・施設からの患者さんを受け入れて継続治療、リハビリを行う《前方・後方支援》を行っています。
    患者さんの疾患は様々ですが、多職種が連携を持ちながら、残存機能の改善に注目し、その方が将来暮らす場所でその人らしく暮らせるよう看護・介護を提供しています。
    慢性期病院で患者さんとゆっくり関わりながら看護を提供できる病院です。
  • 医療法人社団尾﨑病院