山陰合同銀行

My Life is... #32

#32 きづかい 株式会社千茶荘 スタッフ 舟木仁美

#32 きづかい 株式会社千茶荘 スタッフ 舟木仁美

松江から日本文化を世界に広めたい!

  • ─ 現在の職場に入られたきっかけは?
      大学時代に親元を離れていた頃、たまに松江の実家に帰るとホッとして〝やっぱり松江が好きだな〟と思っていました。実は、実家が布志名焼(ふじなやき)の窯元で父は陶芸家です。幼い頃から茶碗や器には馴染みがあり、父がよく抹茶を点ててくれました。文化を身近に感じる環境で育ったので、働くなら松江の文化や伝統に携われる仕事がしたいと思っていました。
     その中でも千茶荘は、お茶の製造や販売だけではなく日本茶カフェをプロデュースしたり、海外への販路開拓にも取り組んでいて、すごく魅力的でした。ちょうど新卒採用の募集があったので、専願で応募しました!受かって良かったです(笑)。

    ─ 仕事内容を教えてください。
     アルバイトで接客の経験があったので、入社した当時は日本茶カフェのスカラベで接客をしていました。除々に、イオン松江店にある店舗や京店でお茶の販売もするようになりました。今は京店でお茶の販売やカフェの材料の発注、海外への輸出の仕事にも携わっています。
     海外へは、抹茶、煎茶、ほうじ茶など、お茶全般を輸出しています。輸出する国により担当者が決まっていて、私はアメリカ担当です。主にニューヨークのお店が取引先なのですが、実際ニューヨークへ行き市場をつかみ、よりニーズに合ったものを届けたいです。これからどんどん千茶荘の商品を世界に広めていきたいと思います。

相手のことを考えた言葉遣い、気遣いを

  • ─ 仕事で心がけていることは何ですか?
      一番気を付けていることは「言葉遣い」です。学生の頃から目上の人には敬語で話すようにしていて、今は社内でもしっかり教えてもらっています。お客様は年齢層が幅広く、年配のお客様にはゆっくり話をするように心がけています。
     上司から「次の人のことを考えて行動することが大事だよ」と言われたことがずっと心に残っています。普段からお客様へはもちろん、スタッフへも「気遣い」ができるように行動すれば、接客や販売に活かされると気がつきました。京店のスタッフは接客スキルが高く、それを間近で見ることができます。自分もお客様が何を必要としているかを察し、他のスタッフがどうやったら仕事がしやすいかを常に考えるように行動しています。
  • ─ 会社のよいところを教えてください。
     お茶の販売だけではなく、カフェや海外への輸出など、さまざまな業務を経験でき、仕事の幅が広げられる会社です。いろいろな仕事を受け持っていると「大変そうだね」と言われますが、周りのスタッフがサポートしてくれるので、とても働きやすい環境です。休日には会社のスタッフでよく食事にも行き、仕事外の時間でも仲良くしてもらっています。社員旅行で韓国に行った時も、スタッフの皆さんと楽しく食事をしたり観光もしました。今度、また社員旅行があるので楽しみにしています。
     会社には産休・育児休暇制度があります。まだ結婚はしていませんが、先輩方の産休からの復帰を目の当たりにし、復帰してからも家庭の状況などを理解した上で勤務形態も考えてもらえるので、自分が結婚・出産した後も安心して働けると思いました。
     今年、工場を新設したことで生産が拡大し、ベトナムでのカフェ出店、海外への販路拡大など、会社が大きく成長しています。伝統を守りながらもどんどん進化していくことを間近に感じながら働くことができ、自分も会社と一緒に成長できればと、日々わくわくしながら働いています。

  • スカラベ別邸での接客風景。

  • オーダーが入ると、お抹茶を立てることも。スカラベ別邸ではお抹茶体験も可能。

  • 初めて参加した韓国での社員旅行にて。

日本の文化を身に付け発信したい!

  • ─ プライベートのことを教えてください。
     食べることが大好きで、よく社員同士でご飯に行っています。食べものは和食、中華、スイーツ…何でも好きで、スイーツの中でも特にパフェが大好き!見た目と食べ応えに満足感を味わうことができます。「」にもカフェ情報があったので、今度行ってみたいと思います。でも、一番のオススメカフェはスカラベですので、ぜひ皆様に来ていただきたいです。
     あとはウォーキングが好きです。音楽を聴きながら平気で2~3時間歩きます。会社から住んでいるアパートまで約8㎞ありますが、歩いて帰ることもあり、すごくリフレッシュになりますよ。

    ─ 将来のビジョンを教えてください。
     プライベートでは、父が受け継いでいる窯元を残していけたらと思います。それが親孝行なのかは分かりませんが、文化を残していきたいです。
     仕事面では、海外に千茶荘の商品と、お茶にまつわる日本の文化を広げていけたらいいなと思います。今、仕事にも活かせるようにと茶道も習い始めました。お茶や茶道具の知識を身に付け、接客のスキルを上げて、日本の方、世界の方々にも千茶荘の魅力を伝えていきたいと思っています。

  • 実家でもある布志名焼(ふじなやき)の窯元で作ったマグカップは、いつも使っている愛用品。

  • お茶のお稽古道具。会社の福利厚生の一つとして、月一回お茶のお稽古に参加。

  • 地元の夏祭り出店時にて。お茶の魅力を伝えられるように、地元イベントに積極的に参加。

  • 株式会社千茶荘

    創業78年目を迎える日本茶製造メーカーです。現在は県内にとどまらず、日本全国に販路を広げています。抹茶入り煎茶においては製造元祖であり、「元祖・ゴールド白折」は、昭和30年に発売以降、今なお千茶荘の看板商品として根強い人気を博しています。
    平成20年には日本茶カフェ事業をスタート。若い世代に向けても、日本茶の新しい楽しみ方を提案したいと、松江市学園南に「日本茶カフェ・スカラベ136」をオープンしました。5年後には、千茶荘・京店本店隣に2号店「日本茶カフェ・スカラベ別邸」をオープンし、市内の方だけでなく、観光客の方にも松江のお茶を楽しんでいただいております。
    また近年は、海外へも販路を広げ、輸出事業にも取り組んでおります。今年7月にベトナム・ホーチミンに現地法人を設立。12月にはホーチミン市内に日本茶カフェのオープンを控えています。同じく4月には本社・工場を新設。有機JAS認定を取得し、現在は国際基準FSSC22000の取得に向けて取り組みを進めています。今後、世界中の人達に、更に千茶荘のお茶を飲んで頂けるよう、日々努力して参ります。
  • 株式会社千茶荘