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2019/03/29

住宅ローンはライフプランと一緒に考えることが大切!

住宅ローンはライフプランと一緒に考えることが大切!
(写真=PIXTA)

人生の三大支出といえば、住宅資金、子どもの教育費、老後資金です。マイホーム購入には住宅ローンを利用する人が多いのですが、ライフステージやライフプランと合わせて考えることで、無理のない返済プランを決める必要があります。

一般的にマイホームの購入はどのような時に考えるのかを確認してみましょう。国土交通省住宅局が2018年3月に発表した「平成29年度住宅市場動向調査報告書」によれば、初めてマイホームを購入した世帯主の年代は注文住宅(新築)、分譲戸建住宅、分譲マンションで30代の割合が最も多いそうです。

30代は結婚や子どもの誕生といったライフイベントや、昇格・昇進などのキャリアアップも重ねる時期でしょう。働き盛りの30代が、家族や今後のライフステージを見据えてマイホームを購入するのだと考えられます。人生で一番大きな買い物と言われるほど、マイホーム購入時には多額の費用がかかるため、多くの人が住宅ローンを利用し、返済期間は30年や35年の長期間に亘ります。その間にかかる生活費や教育費、自分たちの老後資金などについても考えなければいけません。

住宅ローンはライフプランと一緒に考えることが大切!
(写真=PIXTA)

ライフプランについて考える時、特に子どもの教育費は大学卒業までに1,000万円以上かかる場合もあります。積立や学資保険などで事前に準備することは重要ですし、教育ローンなどを利用することもあるかもしれません。老後資金についても若いうちから積み立てを始めることでゆとりをもった資金計画を立てた方が良さそうです。

例えば、会社員のAさん(34歳)と時短勤務をしている妻のBさん(34歳)夫婦には5歳の子どもがいます。Aさんの年収は450万円で定年は65歳、Bさんは年収350万円で定年は60歳です。Bさんの会社は65歳まで再雇用を選べるので、再雇用も視野に入れて考えています。

Aさん夫婦は35歳でマイホームを購入して、30年のローンを組もうと考えています。これまでにコツコツ貯め続けた1,000万円の内、500万円までは頭金に使っても良いと考えています。3,000万円の家を購入するなら借入金額は2,500万円となり、現在(2019年2月1日現在)の金利なら、毎月の返済額は10年目までは8万409円、11年目以降は8万6,778円です(ごうぎんのスーパー住宅ローンシミュレーションより)。ボーナス返済を設定すれば月々の返済額を抑えることもできますし、返済期間を短くすることも考えられます。もし4,000万円の家を購入しようとすると、借り入れ金額は3,500万円となり、毎月の返済額は10年目までは11万2,573円、11年目以降は12万1,489円になります。現在5歳の子どもが節目を迎える年齢や自分たちの退職年齢を意識し、必要資金を貯めていけるかシミュレーションしつつ、住宅ローンを検討していくことが大切です。

住宅ローン控除(住宅ローン減税)についても調べてみましょう。「住宅ローン控除」は一定の要件を満たせば借り入れてから13年間所得税から控除されます。制度の名前は聞いたことがあるけど、内容まではわからなかったり、自分が購入する住宅が控除の要件に当てはまるかどうかを判断するのは難しいかもしれません。他の補助金制度などについても、家を建てたことのある知り合いに聞いてみたり、ハウスメーカーに相談してみるなど、良く調べてみる必要があるでしょう。また、生命保険についても考えてみましょう。住宅ローンを利用する際には通常「団体信用生命保険」(団信)という新しい生命保険に加入します。このため、保障が重複している場合もありますので、既存の生命保険の見直しをすれば月々の保険料を減らせる可能性もあります。住宅ローンの返済が始まった後でも保険料を減らすことができれば、その分を貯めて繰り上げ返済することもできます。ライフイベントやライフステージに合わせてその都度保険の見直しは必要なのです。

忙しい方でも、インターネット上で住宅ローンの返済額や自分に合った保険を調べたり、ライフプランについてもシミュレーションすることが可能です。そういったツールを利用して自分たちのお金を可視化し、今後の生活のプランを立てるときの参考にすると良いでしょう。その上で金融機関の窓口や保険プラザなどで直接相談にのってもらうと、より具体的なマネープランを立てることができるかもしれません。事前によく検討してご家族がゆとりある生活ができるようにマイホーム計画を立てましょう。