My Life is... #61

#61 株式会社米子青果 上田剛史さん

#61 株式会社米子青果 上田剛史さん

ITを駆使して新時代の流通にチャレンジ

  • ─ 現在の職場に入社したきっかけは?

     米子市出身で、大学在学中は地元での就職を考えましたが、「日本のプレゼンスを高めるために、海外と取引のある会社で働きたい。特に日本の得意分野であるインフラ関連事業を手掛ける会社で働きたい」という思いから、東京の会社に就職しました。
     東京ではSEとして多数の企業の基幹インフラ構築に携わってきましたが、在職中の6年半のうち、2年間はインドのハイデラバードに駐在していました。
     当時のインドでは、道路もあまり整備されておらず日常の買い物も車で30分もかかる、少し不便に感じる生活をしていましたが、その中でふと気がついたのが「大事なのは場所ではない」ということです。
     東京のような都会でも、ハイデラバードのような未整備の町でも同じように仕事ができたので、仕事のクオリティーに場所は関係ないと気付くことができました。同時に、現地のスタッフの方々が故郷の発展を願って熱心に仕事に励まれている姿に感化され、自分も地元のためにできることをしたいと思うようになりました。その後、ゲーム機メーカーに転職し、ソフトウェアエンジニアとして2年間働いた後、Uターンを決意し、2019年9月に米子青果に入社しました。
     米子青果を選んだのは、地元のスーパーやショッピングセンターなどに充実した商品を提供することで、地域の皆さまに安全で新鮮な青果を届けるという大切な役割を担っており、青果流通に不可欠な存在として長く地域に親しまれてきた会社であると共に、常に地域の発展に貢献することを考えてイベントの開催などを行っている姿勢に共感したからです。また、インターネットや通信販売の普及により、スーパーへ行かなくても青果が買えるようになった時代に応じて市場も積極的に変化していこうと、IT技術を使った仕事の生産性向上推進や新しいビジネスの創出に取り組もうとしていたことから、自分がこれまでに培った知見が生かせると思い、入社を決めました。

    ─ 仕事内容を教えてください。

     IT技術を買われて、さっそくオンラインショッピングサイトの設立とホームページ刷新のプロジェクトリーダーを任され、これまで進めてこられた皆さんと協力して、2020年の年明け早々にホームページをリニューアルし、オンラインショッピングサイトも開設することができました。市場という業態はレガシー産業で、古くから多くの方々にご利用いただいていますが、ITの進歩により市場に行かなくてもほしいものが手に入るという流れは今後ますます加速していき、これまでの体制を維持するだけでは苦しい局面に追いやられることもあるかと思います。ただそれは、現在勢いのある業界においても同じことが言えます。ITの力で販売システムの刷新や事務処理の効率化などを図り、新しいことに取り組む時間を生み出せるように改善していくことが自分の役割だと感じています。
     小売店様や量販店様、仲卸業者様への野菜の販売営業も担当していますが、これまでエンジニアだったということもあって、正直、営業の方は苦戦しています。実際に自分で営業してみて、地域に根付いた会社としてその機能の重要性を実感しました。先輩方に教わりながらこれからも青果の勉強を続けて営業も頑張っていきたいです。

課題を把握して「あるべき姿」を追い求める

  • ─ 仕事で心がけていることは何ですか?

     これまでの会社で働く中で、お客様や上司からたくさん注意をされたり、意識をするように言われたことから、現在の職場でも次の三点を心掛けるようにしています。一つは、「できない理由」を探すのではなく「何があれば、資金がいくらあればできるのか」を考えるようにしています。上司やお客様から提示されたビジョンや目的に対して、「それはできません」とあきらめるのではなく、目的を達成するための手段を提案することが我々の仕事だと思っています。二つ目は、「あるべき姿」や「こうなったらおもしろい」という夢を常に念頭に置くようにしています。可能か不可能かを考えずに、こうだったら今よりもっと良くなるというあるべき姿(ToBe)を示し、現状(AsIs)とのギャップを見つめた時に、初めて「正しい課題」が顕わになります。その課題に取り組もうと話し合っていると、往々にして「手段」が「目的化」して正しいアクションを起こせなくなってしまうことがあるため、そういう時は一度立ち止まって俯瞰的に見るようにしています。そうして、三つ目に「目的は何か」を頭に入れて行動することを心がけとして意識しています。
     社内の会議やプロジェクトを進める際に、この三点を意識して話をしていますが、同僚の皆さんがよく理解してくださって、「自分の気持ちが伝わっているな」と感じています。皆さんからも毎日勉強させてもらっています。お互いに刺激を受けながら、一緒に新しいことに向かって進んでいけると心強く思っています。

    ─ 現在の職場のいいところを教えてください。

     「挨拶が第一」という社風の元、前向きで明るい人が多く、活気のある職場なので働いていて気持ちがいいです。若いメンバーも多く、お客様も元気で気さくな方ばかりで、とても楽しく仕事しています。また、社長をはじめ役員の皆さんが「とにかく失敗を恐れずにやってみる。やってダメだったらやめればいい」というメッセージを発信し、新しいことにチャレンジすることを後押ししてくれるので、社員としても働く意欲が湧きますね。そして、社員の誕生日には社長からフルーツのギフトセットが贈られるのも、いい習慣だなと思います。誕生日を迎えるごとに「1年間いてくれてありがとう」という従業員を大切にする気持ちが感じられて、うれしいです。
     時代に応じて変化していくことも大切ですが、もっと大切なのは多くの人に「頼られる存在」になること。生産者の方、バイヤーの方が移り行く時代の中でも「ほしい」と思われるものに対して、われわれがこれまで以上に時間と労力を割いて、ソリューションの源泉となる情報を集め、「困ったら米子青果に聞こう」と思っていただけるような対応ができれば、市場は今後も地域の皆様から必要とされる存在になっていけると思います。自分たちの現状を正確に把握し、「あるべき姿」を常に追い求め、新しいことにチャレンジし続けることこそ、地域の皆様に安定供給を約束する市場の使命だと考えています。私はまだ入社して間もないですが、自分自身も社内で「頼られる存在」になることが大事だと認識しています。


  • 開場前に商品を確認

  • 品質について同僚と一緒に確認

  • オンラインショップ運営のデスクワーク

山陰にいながら世界を相手に戦い地元を豊かに

  • ─ プライベートなことを教えてください。

     岐阜県出身の妻と東京で知り合い、現在は2人で暮らしています。私が「米子に帰ろうと思っている」と話した時、最初は戸惑っていましたが、妻は私よりも海外経験が豊富なので、私がインドで感じた「大事なのは場所ではない」という感覚をすぐに理解してくれました。妻はその言葉通り、移住後もそれまでの仕事を続けていて、平日はほとんど出張で全国を飛び回っています。なので、私と彼女の休みが重なる週末はとても大切な時間です。休日には2人でドライブしたり、おいしい料理屋さんを開拓したりして地元のお気に入りの場所を増やしていっています。2人とも、もともと海外旅行が趣味で、外国ではスーパーマーケットに入って現地の人々の暮らしに触れるのが好きだったので、今も近隣のスーパーをよく見て回っています。青果の売場では、どんな風に商品が売られているのか、どれくらいの価格帯で買われているのかなどを観察して、仕事の勉強も兼ねています。
     音楽を聴くのも好きで、東京ではよく海外アーティストのライブに夫婦で出かけていました。山陰ではなかなか生で音楽を聴く機会がなく、寂しくなるかと思っていましたが、ふと入ったカフェでマニアックなレコードを見つけて店主さんとジャズについて話したりして、山陰なりの音楽の楽しみ方を見つけました。

    ─ 将来のビジョンを教えてください。

     米子青果の市場は大山を望むようにL字型の造りになっていて、天気のいい日には大山から朝日が昇る様子を望むことができます。それがとてもきれいで、その景色を見ながら「米子に帰ってきてよかった」と実感しています。
     これまでインドをはじめ、東南アジアやアメリカで仕事をしてきて、多くの仲間と出会ってきました。この地域をもっと元気に、豊かにしていくために、山陰にいながら、山陰だけに限らず、日本全国、そして世界のマーケットを視野に入れ、大きな舞台で戦えるビジネスマンを目指します。そのためにも一日一日を大切にし、世界に目を向けながらも、目の前のお客様と真摯に向き合い、自分のできることを精一杯やっていこうと思っています。


  • インド駐在時代の同僚と

  • 妻と共通の趣味は旅行。チェコの街並みを背景に

  • 旅先でもスーパーをチェック。スイスのスーパー

  • 株式会社米子青果

    昭和15年に設立し、青果物の流通を通して地域のみなさまに愛され支えられてきました。これからも「安心・安全」な商品を提供し、バイヤーや生産者に様々な提案をしながら、青果流通にかかわるすべての人々とともに消費者へお届けしていきます。そして、米子青果自身も青果物の栽培や製造加工へ取り組み、新時代の流通に積極的にチャレンジし、未来へはばたく夢ある企業を目指していきます。
CONTENTS

CONTENTS

コンテンツ

コンテンツ

────── PR ──────