My Life is... #48

#48 内科部長 倉井淳さん

#48 内科部長 倉井淳さん

「地域とつながる医療」を目指して

  • ─ 現在の職場に入られたきっかけは?

     平成13年に鳥取大学医学部を卒業し、鳥大医学部附属病院(以下、大学病院)で研修を行いました。その後、兵庫県や島根県の病院での勤務を経て、平成20年からは大学病院で働いてきました。その間、呼吸器内科を専門に、主に急性期の患者さんを対象として診療を行ってきました。平成22年には米国留学を経験し、約2年半、喫煙が呼吸器疾患に与える健康影響について基礎医学的な研究を集中的に行いました。平成24年に帰国して、再び大学病院に戻り、平成30年7月までの約6年間、大学病院に勤めました。
     もともと、生まれ育った「山陰で地域医療をしたい」という気持ちを、医学部を卒業して医師になった時から持っていました。これまでは大学病院を中心に急性期病院で働き、地域医療や慢性期医療とは全く無縁のところで頑張ってきましたが、「山陰で地域医療をしたい」という原点に返ろうと思い、選択した病院が谷口病院でした。
     谷口病院を選ばせてもらった理由の一つは、鳥取県中部地区が自分の専門領域を生かせる場所だと思ったからです。中部地区には呼吸器内科医がとても少なく、私が大学病院に勤務している間も、車で1時間以上かけて中部地区から通院して来られる患者さんが多くいらっしゃいました。中部地区に呼吸器内科医が必要とされていることを肌で感じ、自分の専門領域が必要とされていると思いました。
     もう一つの理由は、谷口病院が地域の人々の生活に根差して地域医療に取り組んでいる病院ということです。谷口病院は以前から、鳥取県内でも有数の透析患者さんの受け入れ数が多い病院で、開院当初から透析患者さんの在宅生活と自立支援に力をいれてきました。そのような地域に貢献する姿勢を見て、谷口病院なら私の目指す「地域とつながる医療」に取り組めると思い、谷口病院に勤務することを決め、今年8月から働いています。

    ─ 仕事内容を教えてください。

     現在は内科部長として、病棟での入院患者さんの管理と、週2~3回の外来業務、休日の日直業務を主に担当しています。担当業務以外にも、病院内のいろいろな部署から電話がかかってきますので、院内をいつも歩き回っています。近年の高齢化に伴う疾病構造の変化により、呼吸器疾患患者が増加していますが、その多くが高血圧、高脂血症などの疾病を合併しています。呼吸器疾患だけでなく、併存している疾患の治療や予防にも取り組みたいと思っています。
     私が谷口病院に来たことで、これまで大学病院まで通われていた中部地区の患者さんも「わざわざ遠くまで通院する必要がなくなった」と喜ばれていますし、「診てもらって症状がよくなった」と言ってもらえるとうれしく思います。
     10月からは「咳外来」と「睡眠時無呼吸症候群外来」を開設する予定で、現在は内科の充実に対応するために病院のシステムを整理整頓しているところです。これまでいろいろな病院で勤務してきた経験を生かしてアドバイスしたり、電子カルテの使い方を工夫したり、看護師さんや検査技師さんと情報共有して支えてもらいながら、業務の効率化を図っています。谷口病院の内科部門を強化すると共に、中部地区全体の呼吸器系治療の向上にも努めて、地域医療に貢献していきたいと考えています。

話しやすい環境とチームワークを大切に

  • ─ 仕事で心がけていることは何ですか?

     仕事では常に二つのことを心がけるようにしています。一つ目は、上司や部下、また職種を問わず、いつでもどんなささいなことでも言いやすい雰囲気を日ごろから作るようにしています。人間はどんなに優秀ですばらしい人でも必ずミスをするものです。自分ではできていると思ったことができていないこともありますし、自分がよいと思っても、人はうれしいと思っていないこともあります。人が成長するためには、周りからのフィードバックを積極的に受け入れていくことが重要だと考えます。われわれは人の命を預かる仕事ですので、なおさらそうした雰囲気を大切にしていきたいと思います。
     二つ目は、「自分自身が置かれたその場所で精いっぱい努力し、明るく光り輝くこと」です。これは、私の好きな「一隅を照らす」という言葉の意味ですが、一人ひとりが、それぞれの持ち場で全力を尽くすことによって、社会全体が明るく照らされていくと私は考えます。要は、何事も当たり前のことを当たり前にすることで、そういう努力する姿を同僚や家族、友達などの周囲の人々は見ています。そして、自分自身が輝けば、そばにいる人も光り輝くようになる。自分の日ごろの行いによって、周囲の人々や職場に良い影響を及ぼすことができると思っています。医療はチームワークが重要ですので、病院全体の環境や雰囲気づくりを大切にしています。
     普段から、小さなことでも気付いたことをどんどん言ってもらえる環境と、しっかりとしたチームワークの構築ができていれば、何か問題が発生した時にも素早く柔軟に対応することができますし、早い段階で知らせてもらうことで問題が大きくなる前に解決することができます。

    ─ 現在の職場のいいところを教えてください。

     理事長をはじめ、病院全体が、働く職員一人一人を大事にしているところです。家族の行事などがある時には、お互いの勤務予定を工夫して休みが取れるので、私も子どもの行事に参加することができました。職員同士が助け合って働いていて、和やかな職場です。先日は理事長宅でホームパーティーがあり、多職種の職員が参加して、とてもアットホームな雰囲気でした。それ以外にも、さまざまなイベントの企画があるようなので、今度は家族も一緒に参加したいと思っています。
     また、スタッフのステップアップにも力を入れている病院だと思います。谷口病院の看護師さんは勉強熱心な方が多く、呼吸器系の治療についても知識の習得に意欲を持ってもらえてありがたいです。病院側も、スタッフの皆さんの勉強用に医療専門誌や本を購入したり、学会活動や研修に参加するための旅費を補助したりと、手厚くサポートしています。
     さらに、最近は各地で災害が多発しています。災害発生時にも地域の方々に安心して通常どおりの診療を受けてもらえるよう、「災害に強い病院」をつくっておくことが、地域への貢献につながると思っています。理事長と共に具体的な対策を考えて、1日でも早く体制を整え、地域の方々に信頼される病院となるよう、全力を尽くします。


  • PCで患者さんのデータを管理しております。

  • 周りからのフィードバックを積極的に受け入れています。

  • たくさんの透析患者さんを受け入れております。

  • 患者さんの円滑な在宅復帰のためにリハビリルームも充実しております。

自分が頑張る姿を見せて子どもたちのやる気を引き出す

  • ─ プライベートなことを教えてください。

     米子市に昨年、家を建てて、妻と9歳の長女、4歳の次女の4人で暮らしています。家は妻のこだわりを最優先に、子どもたちの過ごしやすさを考慮して建てました。外構の設計は、建築関係の仕事をしている妻の実家にお任せしました。家は転居したばかりで、私の書斎は子どもたちのおもちゃやお稽古事の道具などに占領されている状態です。
     自宅からは毎日、電車通勤しています。通勤時間は少し長くなりましたが、大学病院時代に比べて、現在は規則正しい生活が送れるようになり、以前よりも家族と過ごす時間が増えています。休みも取りやすく、子どもの行事にも積極的に参加できています。
     庭ではプランターで家庭菜園に挑戦して、トマトやキュウリなどを育てています。昨年、植えたブルーベリーは、来年には実が収穫できる予定なので、それを楽しみに手入れをしているところです。以前は、家庭菜園にあまり興味がなかったのですが、植物の成長する様子を見たり、野菜や果物を収穫したりするのを子どもたちも喜ぶので、これからも新しい作物に挑戦していきたいと思っています。できれば、プランター菜園を卒業して、狭くてもいいので畑を持つのが夢です。
     冬には長女と一緒に大山へスキーに行っています。本当はキャンプも行きたいのですが、子どもたちは女の子なので「虫がこわい」と言ってなかなか乗り気になってくれません。キャンプは難しくても、子どもたちが成長する中で、一緒に過ごせる時間をなるべく多く持つようにして、自分の趣味も広げていきたいと思っています。

    ─ 将来のビジョンを教えてください。

     米国に留学した際、家族も一緒に渡米してニューヨークに住んでいましたが、長女は当時1歳だったので、本人はあまり米国での生活を覚えていないようです。今度は次女も一緒に家族で以前生活をしていた場所を訪ねて、当時の生活を振り返ったり、現地でできた友達に会えたらいいなと思っています。
     子どもたちにはいろいろなことを経験させてあげたいです。そして、どんなことでもいいので自分の好きな道に進んでいってほしいです。そのためのチャンスは与えてあげたい。私もそうやって育ててもらいましたから。子どもたちが自分の選んだ道に向かって頑張れるように、応援してやりたいと気を引き締めています。父親の頑張る姿を見せることで「私もお父さんみたいに頑張ろう」と思ってくれることを期待しています。


  • 大事に育てているブルーベリー

  • 米国留学時の思い出。ヤンキー・スタジアムにて。

  • いつも子どもたちの宿題を見てやっています

  • 医療法人清生会 谷口病院

    当病院は、昭和46年開設以来、特色ある良質な医療を地域に提供し、信頼される病院作りに努力して参りました。しかしながら、当時と現在の医療ニーズは大きく様変わりし、人口減少、高齢化、過疎化、核家族化に対応した医療提供が求められるようになりました。
    こうした医療ニーズの変化に適応し信頼される病院であり続けるためには如何にあるべきか。平成30年7月から従来の一般病棟を「地域包括ケア病棟」に変更しました。これにより、圏域内の各医療機関、福祉施設、在宅サービス等との連携がより密となり、円滑な外来·入院医療、在宅医療·福祉が可能になりました。
    診療部門は、従来からの皮膚科、泌尿器科、透析科、麻酔科に加え、手薄であった内科部門に新たに二名の常勤医を迎え充実してまいりました。さらに大学からの診療支援もあり、腎と透析、呼吸器、代謝疾患、一般内科が大幅に強化されました。また、患者様の円滑な在宅復帰のためにリハビリ部門と在宅医療部門、地域連携部門を強化し幅広く地域に貢献できる機能を持つことができました。
    今後も皆さまに信頼される病院であり続けますよう努力して参ります。引き続きご指導、ご鞭撻を宜しくお願いいたします。
    医療法人清生会
    理事長 谷口宗弘
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