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2020/01/31

大学生の仕送り額はいくら? 平均データをもとにベストな金額と捻出方法を考える

実家から離れて暮らす大学生の子どもに、親はいくら仕送りをしたらよい?
(写真=写真AC)

子どもが親元を離れて大学に進学すると、一人暮らしを始める子供に不自由はさせたくないので、なるべく多くのお金を送ってあげたいと考えるでしょう。

しかし、親自身はもちろん、兄弟姉妹がいる場合は他の子どもたちの生活費も確保しなければならず、適切な「仕送り額」を決めるのは簡単ではありません。

この記事では、その参考になるデータとして仕送り額の「全国平均」を紹介しながら、一人暮らしの大学生の「お金事情」について解説します。

大学生の子どもに送るベストな金額、そしてそのお金を工面するための方法について一緒に考えていきましょう。

一人暮らし大学生への仕送り平均金額

一人暮らしの大学生への仕送り平均金額
(写真=写真AC)

まずは仕送り額に関する調査データを紹介します。全国の親たちは、一人暮らしの大学生にいくら送っているのでしょうか。

ここでは全国の仕送り平均額を参考にします。

全国の一人暮らし大学生への仕送り平均金額

全国大学生活協同組合連合会が2018年に実施した、大学生を対象にした調査によると、一人暮らしの大学生への仕送りの全国平均は月71,500円です。

進学先が東京の場合は、他の地域より家賃や物価が高いので、全国平均より高い額が必要になってくると考えられます。

大学生の1カ月の生活収支はどのくらい?内訳を紹介

では一方で、一人暮らしをする大学生の生活費はどのようになっているのでしょうか。再び全国大学生活協同組合連合会の調査から実態を探ってみます。

小数点以下四捨五入、合計は必ずしも100%にならない

1カ月の収入に占める割合
1カ月の収入の総額 127,280円 100%
仕送り 71,500円 56%
奨学金 20,530円 16%
アルバイト 31,670円 25%
定職 470円 0%
その他 3,110円 2%
1カ月の支出に占める割合
1カ月の支出の総額 126,100円 100%
食費 26,230円 21%
住居費 52,560円 42%
交通費 4,230円 3%
教養娯楽費 11,520円 9%
書籍費 1,710円 1%
勉学費 1,830円 1%
日常費 7,260円 6%
通信費(スマホや電話) 3,710円 3%
貯金・繰り越し 13,740円 11%
その他 3,310円 3%

一人暮らしの大学生は、毎月約13万円でやりくりしていることがわかります。
1カ月の収入のうち、仕送り(71,500円)は56%です。実態として、仕送り額以外の収入源が必要になっていることが分かります。

また仕送り以外の収入源を見ると、奨学金とアルバイトが主です。合計で収入の41%(=16%+25%)を占めています。

支出では、住居費が42%を占め、最も大きな負担となっています。

食費は割合で見ると21%ですが、金額にすると26,230円です。1日3食、1カ月30日90食とすると、1食約291円になるので「つましい食生活」といえるでしょう。

以上のことから、現代の一人暮らしの大学生の生活には、次のような特徴があることがわかります。

  • 仕送りと奨学金があっても生活は楽ではない
  • 一番大きな支出は家賃。地域によって家賃の開きが大きいので、地価の高い都市部の大学の近くに住む場合は負担が大きくなる

なお、これらは学費を除いた金額です。実際の親の負担額としては、仕送りだけでなく学費や教材費が定期的にかかることも予め考えておきましょう。

親はいくら仕送りするのがベストなのか?

ここまでの参考データをふまえて、一人暮らしの大学生にはいくら仕送りするのがベストなのでしょうか。

一つの考え方として、家賃を基準にして理想的な生活費について考えてみます。

国土交通省の調査によると、一般家庭の2018年の「住居費(=家賃・地代・修繕費+ローン返済額)」の平均は5万5177円/月です。平均月収55万8718円の9.9%の額です。

これに対して、一人暮らしの大学生の住居費は収入の42%です。収入から見ると、かなり負担が大きく、懐事情を厳しくしているのは家賃だということが分かります。

一般的に「住居費は収入の3割以内に」という考え方があります。これは仕送りを受けている一人暮らしの大学生にも当てはめて考えることができます。家賃が収入の42%で負担が大きく、他の生活費を圧迫しています。

もし仮に、「住居費5万2560円」をそのままにして住居費比率を30%にするには、収入をあと4万7920円増やす必要があります。

奨学金を増やすことは簡単ではありませんし、アルバイトを増やすと勉学に支障が出ます。そうなると仕送りを増やすしかありません。

しかし実際には、毎月7万1500円でも家計にある程度の負担になります。では、もしこの4万7920円も親が出すとした場合、どのように財源を確保したらよいのでしょうか。

仕送り不足をどのように補うか

仕送りする余裕がない場合には、学資保険や教育ローンが助けに
(写真=写真AC)

学費に加えて、毎月およそ12万円の仕送りをすると考えた場合、子どもには安心して大学生活を送ってもらいたいものの、「そこまで支出できない」と感じる人もいるでしょう。

仕送りする余裕がない場合は学資保険or教育ローン

仕送り額を増やすことができない、そもそも仕送りをする余裕がない場合、学資保険と教育ローンが助けになります。

学資保険

学資保険とは、子供の学資(教育費)を準備する、貯蓄型の保険のことです。

学資保険は、親が毎月決まった額の保険料を、保険会社に支払います。満期になると、親は学資保険金を受け取ることができ、それを仕送りなどに使えます。

学資保険には生命保険の機能も含まれていて、親が満期に到達する前に亡くなってしまった場合、保険料の支払い義務がなくなり、さらに子どもが学資保険の保障を受けることができます。万一の場合でも、子どもの教育費が捻出できる仕組みともいえます。

教育ローン

一方の教育ローンは、親が教育費のためのお金を借りる仕組みです。

借りたお金で、仕送りなどの大学進学に必要な費用をまかなうことができます。借りるのも返済するのも親になります。一般的に教育ローンはカードローンより金利が低く設定されている場合が多いので、少しでも負担を減らしたい場合は教育ローンを利用するといいでしょう。

学費や生活費を自分でまかなう場合はバイト or 奨学金

子どもが自ら学費や生活費をまかなう場合は、アルバイトか奨学金です。

ただし、アルバイトは社会経験の一環として良い面もありますが、あまり多くの時間を割きすぎてしまうと、本来の目的である学業に集中できないデメリットがあります。

アルバイトでできる経験もある一方、学生でしかできない経験は、学生のうちにしかチャンスがありません。アルバイトを含めた職業経験は、大学での学びを終えたあとでも経験できることをよく理解しておきましょう。

奨学金は、独立行政法人日本学生支援機構のものがよく知られていますが、その他にも、企業が実施しているものがあります。

ただし、企業の奨学金を獲得するには、成績が優秀でなければなりません。また、せっかく奨学金を獲得できても、成績が落ちたり留年したりすると支給が取り消されることもあります。

まとめ

一人暮らしの大学生は、親からの仕送りに頼っていることが各種調査からわかりました。また、住居費の負担が重く、一人暮らしの大学生の生活を圧迫している実態もみえてきました。

親としても大学生としても、仕送りは多いほどよいのですが、簡単に増額できない事情を抱えている人は少なくないでしょう。

その場合、学資保険、教育ローン、アルバイト、奨学金といった方法を使って、収入を増やしていく必要があります。

大学生の生活費は、生活の質はもちろんのこと、学業にも影響を与えます。親も子どもも、大学進学にかかる費用や、その捻出方法について、事前に検討しておくと学生生活が実りあるものになるでしょう。

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