My Life is... #20

会いに行こうよ 日南町役場 企画課自治振興室 出口真理

会いに行こうよ 日南町役場 企画課自治振興室 出口真理

阪神淡路大震災後、祖父母が暮らす日南町へ。

  • ─ 日南町役場に入ったきっかけは?
      父の転勤に伴い、奈良県や高知県など様々な土地で暮らしていましたが、大学卒業間近にちょうど阪神淡路大震災に遭遇しました。非日常の毎日の中、ボランティア活動に精を出していたところ、日南町で暮らしている母方の祖父から「日南町役場の採用試験の申し込みを出しといたぞ!」と連絡があり、試験を受けることとなりました。とは言え、ここは山間地にある小さな町役場。地元の人が多く勤めている中で、『よそ者の私に務まるのだろうか?』と不安でしたが、総合文化センターの設立にあたり美術館の学芸員や図書館の司書など、町外からも複数採用になった年で、賑やかに日南町ライフをスタートしました。

    ─ どんな仕事をされていますか?
     最初は、産業振興課で農業振興の担当となりました。これまで"農業"とは一切無縁の生活をしてきて、ピーマンがどうなるのかも分からないくらい(笑)。それなのに田んぼの転作確認のため長靴を履き、カッパを着てメジャーで田んぼを測りに行ったりしていました。その後、福祉、教育課などへ配属となり、現在は企画課にいます。地域づくりや町の交流人口の増加を目指し、交流観光振興として最近オープンした「道の駅にちなん日野川の郷」を拠点とした観光振興にも関わっています。ヒメボタルや大銀杏といった地域の良いモノに光を当てて、それを多くの方に見てもらえるような仕組みに取り組んでいます。日南町の中学生が考案した町公式キャラクター「オッサンショウオ」と一緒にあちこちに出かけたりもします!

人との出会いが一番の町づくり

  • ─ 仕事で心がけていることは?
      人と会うこと、話すことをいつも意識しています。道の駅等地域のイベントにも出かけていき、取材も兼ねて直接お客様にお話を伺っています。お客様の声を聞くこともですが、私から町の紹介をして、「行ってみようかな」と言っていただけた時は思わずガッツポーズに!もちろん役場にかかってきた電話などの対応も、できるだけ直接お話を伺いに行きます! 皆さんから声を聞かせていただけるのはありがたいことで、私たちが気付かないことを教えてもらえたりします。いろいろな場面で地域の方と直接話すことによって縁ができ、情報をいただき、それらをつなげていくことができるのが役場の仕事でもあり、町づくりの一つなのだと感じています。
  • ─ 日南町役場の良いところを教えてください。
     木造庁舎の真ん中の丸机とイスが置かれた交流ホールでは、いつもみんなの声がする、木の香りのする大切なコミュニケーションスペースが広がっています。子育て支援環境も整っていて、私は3人子どもがいますが、それぞれ1歳になるまで育児休暇を取り、仕事復帰しました。また、時間単位で休みを取れます! 育児中のお母さんは授乳もできますし、子どもの具合が悪い時には早く退庁して受診に連れていけたり、参観日などにも行けて助かります。また、さまざまな研修にも行くことができます。私も以前、県外であった地域づくりの研修会へ1週間参加しました。朝から晩までカリキュラムがギッシリでしたが、全国各地から参加者が集まっているので、さまざまな話を聞き刺激を受けてモチベーションがアップ!とても勉強になりました。

  • 次のイベントに向けた打合せ風景。

  • 道の駅「にちなん日野川の郷」に併設している「レストランほっとす」のスタッフの方とも普段からお店の様子を聞きながら次の企画の参考に。

  • 「にちなん食のバザール」年に4回野菜やお米、お豆腐におそば、トマトも焼きそばも日南の美味しい物が大集合。ぜひ食べに遊びにきてくださいね!

地域の人が安心して暮らせるように一役買いたい!

  • ─ プライベートはどう過ごしていますか?
      子どもたちはだんだん巣立っていき、今春からは三女だけが家から中学校へ通っています。町には高校がなく通学にも負担がかかりますが、高校でも大学でもどこに行っても、自分が生まれ育った町のことを話せる人になってほしいなと、登山やハンザケバーガー販売など地域の活動には小さい時から一緒に参加しています。子どもたちはいつも地域の皆さんに育ててもらっています(笑) 娘たちの話を聞いた人が日南町を訪ねてくれたりしたら、嬉しいですね。
    地元では、家族で「多里はんざけ(オオサンショウウオ)を守る会」で活動しています。国の天然記念物のハンザケの生息にとっても恵まれた環境の中、研究者の方とモニタリング用の人工巣穴を設置したり、河川清掃や夜間観察会、最近ではアメリカのドキュメンタリー映画製作への協力など、楽しく自然保護活動など をしています。

    ─ 将来の夢を教えてください。
     将来は駄菓子屋のおばちゃんになりたいんです! 学生時代にもずっと通っていて、その名残で子どもの友だちが来る時は駄菓子を買ってきたりします。食べる楽しさだけでなくて、選んだり、おばちゃんとのやりとりだったり、駄菓子屋には小さな社会があるなあと思います。昔は日南町にも駄菓子屋があったのですが、今は本屋さんの中に置いてあるくらい。なので、笑顔と一緒に駄菓子を届ける車でまわる"移動駄菓子屋"がいいな~と(笑)。駄菓子屋に来たみんながホッとしてくれるような、また夢が語れるような空間ができたらと思っています。役場を退職した先輩方が、地域の産物をつかった加工品や蕎麦打ちなどで地域を盛り上げておられるように、私も人と関わり、ふるさと日南町をつなげていきたいですね。

  • 子供が描いてくれた似顔絵。腕の中には、家族の笑っている顔が。こんな母になれたらいいな。

  • 多里はんざけを守る会のメンバーとの写真。

  • 地元の方が作ったオリジナルドレッシング。道の駅「にちなん日野川の郷」の直売所には地元ならではの商品はたくさん!

  • 日南町役場

    東西25km、南北23kmの広大な日南町は、町の面積の約9割を占める豊かな森林に、一級河川日野川の源流を有し、新鮮な空気と豊かな水に恵まれた贅沢な環境です。田舎ならではの不便さもありますが、夜になれば天然のプラネタリウムに包まれたりと、自慢できる所がたくさんあります。そんな地域で町が進める「創造的過疎のまち」の取り組みの一つ、「コンパクトヴィレッジ構想」の中核として今春オープンした道の駅「にちなん日野川の郷」は、日本初環境保全型道の駅です。FSCR認証を取得した地元産材を使用した同施設では、購入商品一点につき1円が寄付され森林保全に繋がります。地域の農家から届く採れたてのおいしい物を食べながら気軽に環境貢献、日南町をぜひ体感してください。
  • 日南町役場