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2018/8/10

子どもが大学を卒業するまでにかかる費用って?こんなものにもかかるの?

子どもが大学を卒業するまでには多額のお金が必要になります。最も大きなものは学費ですが、それ以外にも予期しない出費が発生する場合もあります。今回は、ファイナンシャル・プランナーをしている私が子育て中に実際にあった事例をお話します。

私は今54歳です。ファイナンシャル・プランナーという、お客さまからお金に関するさまざまな悩みをお聞きし、アドバイスをするという仕事をしています。今回のお話は6年前に娘の大学入学後に知って驚いたお金の事例です。

あれは、都内の大学に子どもが進学して数ヵ月後のことです。学費の支払いや一人暮らしの費用などのめどを立ててホッとしていたところに予想外の展開が待ち受けていました。娘は突然、来年留学するための費用を学校の口座に振り込むように私に言いました。よくよく話を聞いてみると、娘の学部は留学を経験することが卒業するための要件だったのです。そのような要件があることを知らなかった私はとても驚きました。

今さら「そんなお金を出すことはできない」と言うわけにもいきません。私はあわてて資金をかき集め、娘に振り込みました。大学入学時に留学が卒業要件だと分かっていたら、もっと余裕を持って資金を準備することができたのに……と後悔しました。

子どもが大学に合格するのは喜ばしいことですが、親にとっては経済的な「試練」が待ち受けているものです。私たち家族は地方在住です。子どもが都会の大学に進学するとなれば、一人暮らしになることが多いと思うのですが、かかる費用が倍増するのが地方在住者の悩みなのです。

一人暮らしをして大学に通う子どもにかかる3大費用は「学費」「家賃」「生活費」です。これらはあらかじめ、ある程度想定して準備する家庭も多いと思います。一方で、予定外の出費には時代を反映したものが多く見られます。たとえば下記のようなものがあります。

パソコンの購入費用

基本的なビジネスソフトは大学側がライセンス契約をして学生に無料提供するところも増えています。ただ、芸術系や情報系の学部に通うとなるとパソコンそのものの性能が問われるものです。また、専用ソフトの購入にかかる費用が高く、家計を圧迫したとの声もよく聞きます。

インターネット接続

子どもの家賃にWi-Fi費用が含まれていれば計算しやすいですが、子どもが外でもインターネットを使えるように「ポケットWi-Fi」を持ちたいと望めば、携帯電話代と含めてかなりの出費になります。Wi-Fiが使い放題のマンションもあるので、通信費がどのくらいになるのか見積もることも大事なことです。

留学

在学中に留学を考える学生も増えています。冒頭で私が経験したように、留学を卒業要件の必須事項にしている学部も存在します。

意外と見落としがちなのが「就職活動費用」です。費用は「交通費」「飲食費」「服装費」などに分けられますが、就職活動時はアルバイトを一時的に制限せざるを得ない時期も出てきます。就職活動中の収入源が減れば生活費が足りなくなるおそれがあり、親のサポートが欠かせなくなります。

たとえば、IターンやUターン就職を希望して就職活動した場合は、長距離の移動が伴います。移動にかかる費用を軽減する策もありますが、親として子どもへの未来に向けた援助は惜しむことはできないでしょう。多めに費用を見積もっておく必要があります。

先に紹介した「3大費用」に関しては事前に資金計画を立て、奨学金を借りてめどを立てている人もいるかもしれません。では、あらかじめ計算していない費用をまかなうために、どのような備えができるでしょうか?

たとえば、留学に関しては専用の奨学金や、学内制度を利用して資金を確保することもできるでしょう。「留学するお金は自分で捻出するべき」と指示する親もいるかもしれませんが、アルバイトに打ち込むあまり学生の本分である学業がおろそかになるのでは本末転倒です。親としては、あらかじめ潤沢な余裕資金を用意しておく必要があるのです。

入学・在学中にかかる教育費用に利用できるものに教育ローンがあります。このうち、在学中にかかる不意の費用に充てることができるものとして「カード型」という形態があります。これは、入学前に一括で全額を借り入れる形態とは違って、契約時に極度額を設定し、必要なときに必要な額を引き出せるものです。利息は使った分だけしか掛かりません。また、在学中は利息の返済のみですが、余裕があれば元金返済もできるので、親の収入状況に合わせて返済計画も立てることができます。万一の状態に備えるための余裕資金としてカード型を検討する価値はあるでしょう。

まずは、子どもと将来の進路を考えることが資金計画の第一歩です。親子で対話しながら子どもが望む未来を共有、かつ情報収集や社会情勢を把握してマネープランを立てましょう。成長していく子どもの姿を笑顔で見守ることができるよう、資金面は万全にしたいものですね。

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