会いたくても会えない、切なく苦しい恋のかたち

書籍紹介

私の彼は潜水艦乗り。いつ上がってくるか、いつ帰ってくるのかも分からない。そんな彼との恋愛には、いつも7つの海が横たわっている。表題作「クジラの彼」は、潜水艦乗りの彼を待つ女性の切なくも愛おしい恋愛感情を描く。その他、男前でかわいい女性達の6つの恋が描かれた短編恋愛小説集。

書店員のおすすめポイント

主人公聡子が出会ったのは潜水艦乗りの彼、しかも海上自衛官。いつ海から上がってくるのか、いつ自分の元に帰ってくるのか全く分からない。長期間海に潜る「クジラ」の彼には会いたいのに会えない、募る思いを伝える術すらない。まさに究極の遠距離恋愛。それでも彼女が選んだのは、「待つ」ことでした。恋することの切なさと強さを体中で感じさせてくれる一編です。また、主人公の彼である冬原は、同じく有川浩の「海の底」にも登場します。本書の後は、ぜひそちらも読んでみてください。

クジラの彼

書名:クジラの彼
著者:有川浩
出版社:KADOKAWA
価格:596円(税込)

情報提供:今井書店